NASHモデル作製用飼料(2)

NASHモデル作製用飼料についてのメールマガジン、続いてはNASHモデルを
使用した論文を、いくつかご紹介させて頂きたいと思います。


▼NASHモデルを使用した論文
まず、2013年に発表されましたMatsumotoらの論文をご紹介いたします。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=An+improved+mouse+model+that+rapidly+develops+fibrosis+in+non-alcoholic+steatohepatitis
体重減少は起こさず、マウスで肝臓の線維化まで進行しています。
最終的に考案された飼料がこちらの配合表の「A06071302」 です。

●経緯●
古くからあるMCD飼料(メチオニン・コリン共に完全欠乏)の負荷では体重減少を
伴う事がネックでした。また従来からあるCDAA飼料ではラットでのNASH病態形成
の報告はございますが、マウスではマイルドな病態しか作製できないという
デメリットがございました。そこでMatsumotoらによってマウスの体重減少を抑え、
かつ比較的短期間で線維化まで進行する飼料「A06071302」 が考案されました。
http://www.epsekishin.co.jp/lsg/service/researchdiets/03-03.html

論文中のFigure7にて病態ごとのスコアがご覧頂けます。
線維化は6週から見え始めているデータとなっております。

●飼料の配合内容●
◎A06071302:超高脂肪コリン欠乏メチオニン減量飼料(論文中の表記:CDAHFD)
(60kcal% 脂肪含有量、ラード使用、コリン欠乏、メチオニン減量(0.1%))

◎A06071314:コントロール飼料
(10kcal% 脂肪含有量、コリン・メチオニン添加)

▼論文の日本語版の別刷ご希望の方はお送りします
上記論文の内容が日本薬理学雑誌(2014年8月号)に掲載されております。
別刷のご用意がございますので、ご希望の方はお気軽にこちらまでお申し付けくださいませ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/144/2/144_69/_article/-char/ja/

次回、NASHモデルを使った論文をもう一つご紹介いたします。
ご不明な点や、その他ご参照論文のご要望等ございましたら、こちらまでお問合せくださいませ。

お問合せはこちらまで

▲ページトップへ