optiラックの特長Features

1. 高収容力

ラック1台の占有床面積約1平方メートル(幅、奥行共に約1メートル)にマウス用100ケージ、ラット用42ケージ又は30ケージを収納。

ラックの構造

プラター(棚板)を左右方向に手で容易に回転。裏側のケージでも容易にアクセス。 (プラターには適度な重さと抵抗を持たせ、運用における回転運動の加速は無視できるレベル。)

床形状は幅と奥行きがほぼ同寸法の正方形に近く、プラターの回転機構と併せてラックの室内レイアウトの自由度が増します。

ラックの高い収容力に加えて、飼育スペースを無駄なく活用することが出来るので、既存施設の動物収容力を最大化させることが出来ます。

フィルター

REEMAY®2024フィルター(1μm粒子99%除去、ケージ全タイプ共通)
各ケージの給気口、排気口それぞれに設置。
フィルターを取り付けたまま、ケージの洗浄、滅菌処理が可能。
オートクレーブ75サイクル(約3年間)を目安にフィルター交換。
フィルターメディアシートのみの交換が可能な設計で、費用を大幅に低減。

2.モーターフリー(換気装置無し=電気不要)

ケージの換気は、施設空調システムが備えている室内換気能力をそのまま活用。モーター式の換気装置は不要。電力も不要。 ラックは施設の排気空調系に接続されており、常時ラック内(プレナム)の空気を排気。
ラックに置かれた各ケージ内の空気は、陰圧となったラックプレナムに向けて流出。それにともなって清浄な空気が各ケージに流入。丸ごと空気を入れ替えます。
ケージの排気口、給気口はそれぞれREEMAY®2024フィルターを装備。
穏やかな一方向気流による、ケージの個別換気。 穏やかな空気の流れは動物にとって優しい環境。
動物からの「廃熱」は飼育室側に戻ることなく一括して排気。室内空調系に追加の負担を掛けません。

換気の仕組み

施設の空調設備、HEPAフィルター等を経た清浄な空気(青色)が動物室に供給されます。

供給された空気は、各ケージの前面にある給気口フィルターを通過してケージに流れ込みます。そして、ケージ奥側の排気口に向かってケージ内を緩やかに進みながら、臭気や湿気を取り込みます。

ケージ内の空気は排気口フィルターを通過して、ラック中心軸の排気プレナムへと流れ、ラック上部の排気ホースから施設空調の排気系に引かれていきます。

ラックからの排気された空気は、施設の空調設備による浄化プロセスを経て放出されます。

3.騒音なし、振動なし

換気装置そのものが不要なOptiラックは、「騒音」や「振動」がほとんど無く、ケージ内、動物室内は極めて安静。(換気装置に内蔵されるモーターは、「騒音」や「振動」の発生原因となることがあります。)

4.生物学的封じ込め

動物に触れた空気は、飼育室側に戻ることなく、また他のケージとも共有されることなく一括して排気。完全な個別換気システム。
室内の「臭い」や「アレルゲン」のレベルを極めて低く抑制。実験動物はもとより、飼育室内で実験、作業をされる全ての方々に、より安全で衛生的な環境を提供。
ケージ内の空気は排気口フィルターでろ過してから排気。床敷き、飼料などからの粉塵がラックのプラター(棚板)等を汚すことはなく、衛生管理作業を大幅に軽減。