ラット・マウスの水分補給・栄養補給に新しい提案--良くあるご質問
ジェル製品全般
- カップやパウチが入っている大袋は?
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医療グレードのタイベック®バックで、滅菌状態が保たれています。 一つ一つのカップやパウチを浄化する手間が省けます。
- ClearH2O製品はどのように滅菌処理されている?
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製造過程において87℃で熱殺菌をされています。 2オンスカップのほとんどの製品には、医療グレードのタイベックバッグに梱包した上で、25kGy(HydroGelは10kGy)の電子線滅菌を施しています。 ロット毎の無菌性は、外部試験機関による生物分析により確認され、その分析成績表はClearH2Oのウェブサイトから入手頂けます。
メーカー発行の証明書の入手はこちら
- ジェル製品のメリットは何?
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給水ボトルやすりつぶした飼料と違って、こぼれたりせず、乾燥しにくいので動物に安定した量の水分や栄養分を補給することができます。 やわらかいので衰弱した動物でも食べやすくなっています。
- ClearH2O製品の最適な保存方法は?
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ClearH2O社製品はすべて常温にて保存いただけます。
未開封の状態で使用期限は以下のとおりです。
※FiberBites:常温保存(13-18℃が推奨)
- HydroGel 製造から24ヶ月
- DietGel 76A 製造から24ヶ月
- DietGel Recovery 製造から24ヶ月
- DietGel Boost 製造から18ヶ月
- DietGel Prenatal 製造から24ヶ月
- DietGel 31M 製造から24ヶ月
- DietGel 93M 製造から24ヶ月
- DietGel GEM 製造から18ヶ月
- DietGel Criticare 製造から24ヶ月
- MediGel Sucralose 製造から24ヶ月
- LabGel Banana 製造から18ヶ月
- LabGel Primate 製造から18ヶ月
- FiberBites 製造から24ヶ月
- AquaFeed Z 製造から18ヶ月
- 開封後に保存するにはどうすればよい?
- ラップなどで封をして冷蔵保存し、約2週間以内に消費してください。
HydroGel
- 輸送中にどのくらいの量のHydroGelを与える?
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HydroGelの必要量は、以下方法で算出してください。
HydroGelの量 = 1日摂水量の目安 x 動物の数 x (輸送日数+1日)
動物種毎の一日摂水量の目安は以下のとおりです。
但し、環境温度や動物体重、その他の環境要因などによって影響を受けますので、不足のないようご注意ください。
- マウス 4~7g
- ラット 24~60g
- モルモット 50~80g
- ウサギ 100~600g
DietGel
- DietGelはどのような動物に適していますか?
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- 妊娠中や出産後の母マウスやラット、離乳後の仔
- 術後動物
- 神経学的な疾患があるマウスやラット
- EAEモデル動物(実験的自己免疫性脳脊髄炎)
- 遺伝子改変動物
- 輸送中の動物
- なぜDietGelには白や茶色のかたまりが含まれているときがあるのですか?
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不溶解性成分が白や茶色のかたまりとしてDietGel内に見える場合があります。
しかし、製品の栄養学的完全性には影響なく、安全に使用できます。
- DietGel上部に白い泡がついていました。これは何ですか?
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全ての材料を配合する過程において白い泡ができ、ジェル上部に残ることがあります。
これはジェルに含まれるカゼインや糖分が乾燥して白い水晶や泡状となって製品上部に現れたものです。
動物にとって安全で健康への影響はありません。
- なぜ箱によってDietGel Recoveryの色が変わってくるのですか?
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滅菌工程によってジェルの色がキャラメル色に変わることがありますが安全に使用することができます。
- マウス、ラットの輸送時の補助飼料としてDietGel Recoveryを使うことができますか?
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はい。マウスやラットの輸送に適しています。
DietGel Recoveryは70%の精製水を含みカルシウムとミネラルが添加されており100gあたり120kcalの供給が可能です。
- モルモットの輸送時の補助飼料としてDietGel Recoveryを使うことができますか?
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モルモットの輸送には、HydroGelの使用をお勧めします。
米チャールス・リバー社がモルモットの輸送時の摂食と体重をモニターした結果、糖分を含まないHydroGelのほうが良いこと分かりました。
- ラットがジェルのカップを食べたらどうなりますか?
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ClearH2O社が使用するカップは、食品包装に関するFDAの規制に準拠しており、重金属、化学物質、アレルゲンを含んでいません。カップのプラスチックは毒性がなく、BPA(ビスフェノールA)フリーで、食べたり噛んだりしても動物に無害です。
MediGel
- MediGel Sucraloseに薬剤を混ぜる方法は?
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加熱溶解して薬剤を混ぜる方法- MediGel Sucralose
MediGel Sucraloseは熱可逆性のあるジェルですので、ウォーターバスで温めることで液体になります。
①最初に、MediGel Sucraloseの2ozカップを15分間ウォーターバスで温め、液体状にします。
②液体になったら、無菌操作にて、シリンジを用い、カップのフォイル蓋に針を刺して注入します。
③針孔をシールで塞ぎ、勢いよくカップを15秒振り、更にボルテックスで15秒混ぜ、均等に混ぜていきます。
④元の固さに戻るまで、室温か冷蔵庫にてジェルを冷却します。(約15分間)
同じ手順にてDietGel Recovery、76A、LabGel Bananaにも薬剤を混ぜることができます。
手で混ぜる方法
MediGel Sucraloseのフォイル蓋を取り除き、薬剤をそのままジェルに入れて混ぜることもできます。
混合の際、少量の天然食用着色料も併せて混ぜると、均質性が容易に目で確認できます。
- MediGel Sucraloseを用いて適正投与量を得るための計算は?
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マウス(30g)に対して、薬剤を10 mg/kg/日投与する場合、一日の投与量は10 mg/kg × 0.030 kg = 0.30mgとなる。
マウスは一日平均5gのジェルを摂取するので、0.30mg ÷ 5ml = 0.06mg/ml
1カップのMediGel Sucraloseジェルの容量は約60mlなので、0.06mg × 60ml = 3.6mg/cup。1カップに3.6mgの薬剤を混合する。
注意点
①使用量目安:1カップのジェルで2日間、最大5匹のマウスに与えることができます。
②手術の48時間前から薬剤を混ぜたジェルを与えます。
③液体状の薬剤混濁液を使用する場合は、MediGelに添加する混濁液の量は5ml以下が適正です。
量が多い場合、ジェルの再凝固を阻害する恐れがあります。
④液体状の薬剤混濁液を使用する場合は、混濁液に天然食用着色料も併せて混ぜると、均質性が容易に確認できます。
LabGel
- どのようにLabGel Bananaは使うのですか?
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LabGel Bananaは実験用サルのフードエンリッチメント材として設計されたジェルです。91-95%の精製水を含むため、輸送時の緊急や追加の水分補給用として使用できます。
熱可塑性があり、熱を加えると半液状となり、エンリッチメント用具などへの注入が簡単に行えます。常温に冷ますと元のジェル状に戻ります。
液状の際に薬剤を混ぜることにより経口投与媒体としてのご使用も可能です。
液状化の為の加熱方法としては、未開封の製品を温水に入れる方法をお勧めします。
60℃前後を融点の目安として液状化し、冷ますとジェル状に戻ります。火傷のおそれがある為、加熱後のジェルの取り扱いにはお気を付けください。
液状化したジェルに薬剤を混合後は、薬剤が高温状態に置かれる時間を短縮する為、素早く大きな容器に移し冷蔵庫で冷ましてください。
FiberBites
- FiberBitesは一日何個与えればよい?
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体重8kgのサルの場合、一日7~10個が目安です。最初は一日のうち3個ずつ2回に分けて与え、状況に応じて4個ずつ2回に分けて与える等調整してください。
サルの食物繊維の推奨摂取量は、体重1kgあたり1日1.5g~2gです。FiberBitesには1粒あたり1.6gのイヌリンが含まれております。